骨と筋肉をつないでいる組織を「腱」と言い、その腱が通るトンネルのよう

な組織を「腱鞘（けんしょう）」と呼びます。

ドケルバン症とは、短母指屈筋腱（親指を伸ばす動きをする筋肉の腱）と長

母指外転勤（主に親指を広げる動きをする筋肉の腱）と手背第1コンパート

メント（手の甲側にある腱鞘）が原因となります。繰り返しの動きで腱や腱

鞘の間で摩擦が生じ、その結果腱の表面に傷がついて炎症を起こし痛みが出

てきます。

猫背やまき肩などの不良姿勢や、手首や肘などの関節の可動域不全、指を酷

使するような仕事が多い方などに多くみられます。

また更年期の方や妊娠・出産期の女性はホルモンの変化により発症すること

が多いと言われています。

 

ドケルバン病の評価

フィンケルシュタインテスト

痛みが出ている方の親指を残りの４指で握りこみ、痛みが出る部分を伸ばす

ように小指側に曲げた際に痛みが強くでると腱鞘炎（ドケルバン病）の可能

性が高くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

～ドケルバン病に対する治療法～

①インボディ（体組成計）で左右の筋肉のバランスや強度を計測していきま　す。

②当院独自の骨盤矯正で左右の身体のバランスを整え、全身の筋筋膜

　リリースで背骨や各関節の動きの調節をしていきます。

③神経の調節（力を発揮できる環境）を行い、重力がかかっている状態で

　負担のかからない姿勢を維持できるように調節します。

④運動療法で痛みを作らない身体の使い方ができるようにリハビリを

　していきます。同じ痛みを繰り返す方は手首に負担がかかる身体の使い方　

　が問題であることが多いので、リハビリが非常に大事になります。

⑤ご自宅で簡単にできる運動や体操・ストレッチを指導させていただき

　ます。

 

 

ドケルバン病を放置してしまうと炎症や痛みが強くなり、動かし辛くなりま

す。

また症状が強くなると回復が悪くなり、さらに症状が進行すると手術が必要

となる場合もあります。

そうなる前に、親指や手首が動かし辛い・違和感や痛みがある場合は当院に

お任せ下さい。お電話でのご相談もお待ちしております。