顎関節症は、顎の周囲に痛みや違和感が起こる「口腔顔面痛」の一種です。

顎関節症には大きく分けて4つのタイプがあります。

①咀嚼筋（そしゃくきん）痛障害｛Ⅰ型｝

側頭筋（そくとうきん）や咬筋（こうきん）、外側翼突筋（がいそくよくとつきん）、内側翼突筋（ないそくよくとつきん）という、口を動かしたり咀嚼したりするのに重要な筋肉に緊張や炎症が起きる顎関節症です。口を開けたときに痛んだり違和感があったりしますが、筋肉の緊張が原因で、顎関節そのものは問題ありません。他にも片頭痛がしたり、顎のだるさや腫れぼったい感じの症状が起こることがあります。

 

②顎関節痛障害｛Ⅱ型｝

関節には、骨のほかに軟骨や靭帯、関節包といった組織があります。そのような組織に負担がかかって痛むのがこのタイプです。Ⅰ型と同じように我慢すれば口は開けられますが、口を開けると痛いといった症状が現れます。しかし、Ⅰ型と違うところは、関節に炎症が起きて痛みがが出ている場合は休める必要があるところです。

 

③顎関節円板障害｛Ⅲ型｝

顎関節には、関節円板と呼ばれるクッションの役割がある組織があります。このクッションが前の方にずれてしまうと、口を開けた時にポキポキやカクカクといった音が鳴ったり、口を開けようとしても引っかかったように開けられない、といったような症状が出てきます。特に引っかかったような症状が強い場合は、骨が変形してしまっていることも考えられます。

 

④変形性顎関節症｛Ⅳ型｝

関節円板が前にずれ、さらに加齢などにより軟骨が薄くなると、下顎骨にある下顎頭（かがくとう）と呼ばれる部分と、その上の下顎窩（かがくか）と呼ばれる部分が直接当たるようになり、やがて骨が変形していき変形性顎関節症を引き起こします。

関節円板が前にずれているので、口を開ける時に引っかかりや痛みが生じます。軟骨は女性ホルモンの影響をうけるため、ホルモン量が低下する中高年の方によく見られます。

 

 

顎関節症はいろいろな原因が絡み合って発症すると考えられます。

顎関節症になりやすい方として、もともと顎が細い人があげられます。男性に比べて比較的女性に多く顎関節症が見られるのもそのためです。他にも、歯の噛み合わせ、身体のバランス悪いことや姿勢不良によって、顎周囲の筋肉の過緊張で発症するリスク高くなります。

精神的ストレスも顎関節症の原因になり得ます。ストレスを感じたとき、無意識のうちに歯を食いしばってしまうことで、顎周囲の筋緊張が起こり、結果として顎関節症を発症することとなります。

顎の筋肉の未発達も顎関節症の原因と考えられています。昔の人に比べると現代人の顎は細くなっていると言われています。柔らかいものを好んで食べるようになった食習慣が原因といわれていますが、そういった食習慣によって顎周囲の筋肉が発達せず、関節面に負担がかかってしまうため、顎関節症を発症するリスクが高くなります。

 

顎関節症の治療はマウスピース等を使用した治療が一般的ですが、ひでき整骨院では根本改善治療を行っています。

①Inbodyにより体組成を測定します

顎関節症の場合、左右の筋肉のバランスの差が痛みを引き起こすことがありますので、体組成計で筋肉のバランス・筋肉の強度を測定いたします。

この際に、直接「どのような状態で痛みが発生するか」など口頭でもお聞きいたします。

 

②実際に患者様のお身体を診させていただきます。

顎関節症になった根本的原因を追究します。触診・検査で患者様に合わせた治療の提案をさせていただきます。

 

③顎関節症の原因にアプローチする症状に応じた患者様だけのオーダーメードの施術を行います。

まず、当院独自の骨盤矯正で、日常生活などで発生している姿勢不良を改善する骨盤矯正を行います。その後、ひでき式全身筋筋膜リリースで、筋膜・筋・関節の可動域を広げ、筋肉の緊張を解消します。

顎関節症の多くは左右の身体のバランスが悪くなっていることで、左右の筋肉の使い方に違いが生まれ、結果的に顎関節周囲の筋肉に緊張が起きて症状を引き起こします。その為、結果的に当院の骨盤矯正×ひでき式全身筋筋膜リリースを受けていただくことで顎関節周囲の筋肉が本来の状態を維持することが期待できます。

 

顎関節症は放置していてもなかなか症状は改善しません。放置することで症状は悪化して痛みが強くなり、口を開けられない、噛むと痛いなど日常生活にも支障がでるようになります。

また顎関節症は一度症状が治まってもまた再発するケースが多くありますので、その根本原因の改善が必要になります。

顎関節症でお悩みの方は一度当院にご相談下さい。