野球肘は大きく分けると「内側型」と「外側型」の２種類に分類され、特に

多いのは「内側型」です。

「内側型」は痛みが出る部位は肘の内側にある骨の内側上顆付近が最も多い

と言われています。その要因としては「内側側副靭帯」が付着しているから

で、その内側側副靭帯部が牽引されることで負担がかかってしまうのです。

負担がかかった状態で繰り返し投球動作を行うことで、軟骨や靭帯が炎症を

起こし痛みが出てきてしまいます。

「外側型」は肘の外側に外反ストレスが加わり、放置すると肘の軟骨が摩耗

し「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」という非常にやっかいなものになる可能性

があります。

野球肘は、オーバーユース（使いすぎ）によって肘にストレスがかかり、特

に成長期に野球の投球動作を繰り返すことで痛みが出現しやすいと言われて

います。しかし、痛みが出てしまう一番の原因は肘にストレスがかかってし

まう動作（身体の使い方）に問題があるからです。同じ投球数を投げた選手

でも痛みが出ない選手と痛みが出てしまう選手がいます。これは投球時に肘

にストレスをかけるようなモーション（動作）があるからだと考えます。

当院では痛めた患部を治療するだけではなく、痛めた原因を追究し、今後同

じ痛みを引き起こさせないような身体の使い方ができるようにリハビリをし

ていきます。

 

①体組成計にて筋肉のバランスや強度を計測します。野球肘になる方は左右

の筋肉のバランスや強度が悪い方が多くいます。

②問診にて、痛めた患部をエコー（画像診断）で観察し、骨折や靭帯部の炎

症状態を確認します。また徒手検査で痛めた原因を追究していきます。

③当院独自のバランス矯正と各関節の動きを改善する全身筋筋膜リリースを

行います。背骨や各関節の動きを改善することで、投球時に肘にストレスを

軽減させるためです。その後神経の調節を行い、力を出せる身体の環境に整

えます。

④特殊電気治療器（立体動態波）や超音波治療器を使い、炎症を起こしてい

る部分の回復を早めます。

また今後同じ痛みを引き起こさせないようにするために、痛める原因となっ

た動作を改善するリハビリをしていきます。

野球肘を放置してしまうと、最悪の場合、軟骨が剥離し骨折の状態となって

しまう事があります。そうなると手術が必要になる場合があり、長い期間野

球ができなくなります。野球肘が原因で選手生命が終わってしまうことも…

そうなる前に！肘に痛みを感じたら当院にご相談下さい。お電話でのご相談

もお待ちしております。